ラグビー選手にとって今大会のラグビーワールドカップは特別なもの。自国開催ということもありますが、4年前の3勝利という好成績で予選敗退。これはボーナスポイントの差で決勝トーナメント戦に行けなかったのですが、それだけに悔しい思いも強いです。選手からすればその経験は「勝つことがすべて」とそう改めて実感させられる大会でした。そしてラグビーワールドカップまでの試合は言ってみればテストマッチ。この4年間の間にどれだけ強化を図りRWCの本番で結果を残せるかになります。
そしてラグビーワールドカップに挑む際にスポーツ選手として大きく2つのグループに分かれるとよく言われています。
1つは本番の試合で自分の実力や実力以上の力を発揮して実践を最高の修行場所に変えられる選手。そして2つ目が萎縮する選手です。当然世代交代などで若手の強化を図る場合などはあえてこの機会に出場することもあります。
つまりどちらにせよラグビーワールドカップいつもどおりのパフォーマンスを出せる人はほぼいないと思っていいでしょう。上げるか下がるか。このどちらかだけです。そういう意味では前回のイングランド大会でのサプライズは日本代表全員がパフォーマンスを上げたと言っていいでしょう。
前回の大会終了から2019年の今年の大会には新ヘッドコーチのジェイミー・ジョセフ氏が監督を勤めます。前コーチのエディー・ジョーンズ氏との違いはそのマネージメントの差。例えばエディーさんはスケージュールなどすべてご自身で組んでコレをコレする。これをやれば勝てる!とすべて選手に自分の考えを指導していくスタンスです。逆にジェイミーさんのコーチングは選手自らにも考えさせる指導をされています。もちろんエディーさんのようにあれをする。これをする。とコーチされることはあるそうですが、基本的な違いは選手たちにどれだけ考えさせているか?の傾向の違いになります。
今年の日本代表はベスト8が目標です。まだ決勝トーナメント戦には出たことのない日本代表。現実的に見てもベスト8に行ける可能性は十分にあります。あとはさきほどのラグビーワールドカップでの雰囲気の違いや選手のコンディションなど試合を自分の成長に繋げられるか?ここがベスト8を目指す上で重要なポイントになりそうです。ベスト8はあくまで目標。階段を1歩ずつ確実に上りその先に優勝が待っています。
日本での開催で選手たちにもプレッシャーは相当かかっていますが、それ以上に大勢の日本の歓声を身近なものに感じられる試合の雰囲気のほうが、より多くのアドバンテージをもたらしてくれるでしょう。
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